「狢(むじな)」小泉八雲 =朗読=

オハナシ☆キャストは、今回も怪談をお届けします。
アイルランドから日本へ帰化した作家、旧名パトリック・ラフカディオ・ハーン、小泉八雲の作品です。
東京の、赤坂への道に紀国坂という坂道がある――これは紀伊の国の坂という意である。何故それが紀伊の国の坂と呼ばれているのか、それは私の知らない事である。この坂の一方の側には昔からの深い極わめて広い濠(ほり)があって、それに添って高い緑の堤が高く立ち、その上が庭地になっている、――道の他の側には皇居の長い宏大な塀が長くつづいている。街灯、人力車の時代以前にあっては、その辺は夜暗くなると非常に寂しかった。ためにおそく通る徒歩者は、日没後に、ひとりでこの紀国坂を登るよりは、むしろ幾哩もり道をしたものである。
これは皆、その辺をよく歩いた貉のためである……
底本:「小泉八雲全集第八卷家庭版」第一書房
1937(昭和12)年1月15日発行
入力:京都大学電子テクスト研究会入力班(山本貴之)
校正:京都大学電子テクスト研究会校正班(大久保ゆう)
2004年3月21日作成
青空文庫作成ファイル:
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Kazuyaさんのコメント:
体験入学でお世話になってます、鈴村です。
こういう形式でやっていらっしゃるんですね、とてもおもしろいです!
また来ますね~♪