RDK -RoDoKu- / 朗読ポッドキャスティング

たいへん、たいへん、たいへん、たいへんご無沙汰の朗読です。

ほったらかしにしている間にもブログやフリーペーパーに取り上げていただいたり、PodFeedは30000人を達成したりと、ほんとうにありがとうございます。"感謝"と"懺悔"の気持ちでいっぱいです。

そんな久々のRoDoKu/朗読ポッドキャスティングは、岡本かの子「五月の朝の花」。

今回は新人女性ナレーター二人による朗読でお届けします。一人目は前倉愛実です。




ものものしい桜が散った。
だだっぴろく……うんと手足を空に延ばした春の桜が、しゃんら、しゃらしゃらとどこかへ飛んで行ってしまった。
空がからっと一たん明るくなった。
しんとした淋しさだ。
だが、すこし我慢してじっと、その空を仰いでいた。
じわじわと、どこの端からかその空がうるんみ始めましたよ、その空が、そして、空じゅうそのうるみが拡がって。

底本:「日本の名随筆1 花」作品社
   1983(昭和58)年2月25日第1刷発行
   1991(平成3)年9月20日第19刷発行
入力:渡邉つよし
校正:菅野朋子
2000年6月3日公開
2005年11月8日修正
青空文庫作成ファイル:
このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。